2026年08月21日

「The Daily NNA」がRaiWayを特集――食品残渣を新たな価値に変える取り組みを紹介

2026年8月20日付のThe Daily NNAタイ版(共同通信グループ)は、YN2-TECH(タイランド)が中心となって進める食品残渣再資源化プラットフォーム「RaiWay」を特集記事で取り上げた。日系企業の技術を組 […]

2026年8月20日付のThe Daily NNAタイ版(共同通信グループ)は、YN2-TECH(タイランド)が中心となって進める食品残渣再資源化プラットフォーム「RaiWay」を特集記事で取り上げた。日系企業の技術を組み合わせ、廃棄物として処理費用を払っていた食品残渣を新たな収益源へと変える取り組みが紹介されている。

RaiWayは、機械工具商社・中村機工(静岡市)のタイ法人であるYN2-TECH(タイランド)が中心となり、東部チャチュンサオ県に約900平方メートルの実証拠点を整備して進めている事業。日本の経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」にも採択されている。2025年12月に稼働した実証工場では、圧搾・濃縮・粉末化・成形・CO2排出量可視化を、それぞれ専門技術を持つ4社が担当する体制を構築した。圧搾工程は川口精機(静岡市)、濃縮・粉末化は大川原製作所(静岡県榛原郡)、成形加工はKS-IN 3D(タイランド)、CO2排出量の可視化はゼロボード(東京都港区)がそれぞれ担っている。

記事では、パイナップル残渣を原料としたバイオプラスチック試作品の製造に成功したことも紹介された。搾汁後に濃縮・乾燥させた粉末を生分解性樹脂(PLA)に混ぜてフィラメントを製造し、3Dプリンターでゴルフティーなどの試作品を作製。400キログラムのパイナップルから約40キログラムの粉末が得られ、重量を約10分の1に抑えられることから、輸送・保管の効率化にもつながるという。カシューナッツやアロエ、魚介類など、さまざまな食品残渣の活用について、日系・タイ企業を問わず相談が寄せられていると報じられている。

RaiWayの取り組みは収益化だけにとどまらない。バンコク近郊の大型商業施設で行われた実証では、フードコートで発生した食品残渣を圧搾し、廃棄量を約5分の1まで削減した事例も紹介された。YN2-TECH中村亮太社長は記事の中で、「今まで廃棄物として処理料金を払っていたものを新たな価値に変える」との考えを語っている。

今後についてもRaiWayは、実証を積み重ねながら処理プロセスを磨き、より多様な加工技術を持つ企業との連携を広げていく方針。中村社長は「1社ではできない。みんなで価値を作る場にしたい」と展望を述べている。

https://www.nna.jp/news/2940699

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